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静岡県下田市須崎 昭和天皇が愛した景観「無残」 (1/2ページ)
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海岸沿い 無断で遊歩道や駐車場
昭和天皇が、その自然や景観を愛された静岡県下田市須崎(すざき)。御用邸のおひざ元で、富士箱根伊豆国立公園の開発規制区域でもある海岸沿いに、地元自治会関係者が無断で遊歩道や駐車場を建設し、貴重な景観を台無しにしてしまった。市や環境省などが調査に乗り出し「原状回復させるべきだ」の声も出ている。
遊歩道が無断建設されたのは、須崎御用邸から約500メートルの爪木(つめき)崎。伊豆半島南端部の下田市から相模灘に突き出た岬で、白亜の灯台や水仙の自生地がある景勝地だ。遊歩道は県天然記念物で俵磯とも呼ばれる柱状節理の石柱群に沿い、幅1メートルほど、長さ約145メートルにわたり厚さ10センチのコンクリートで舗装。斜面を3メートル以上切り崩し、赤土がむき出しのところもある。
一帯は富士箱根伊豆国立公園で、海岸から100〜200メートル区域は、景観保全のため開発を規制する第2種特別地域。環境相の同意を得て、下田市が景観に配慮しながら、自然公園や休養林として遊歩道やトイレ、駐車場などを整備している。
問題の遊歩道は一昨年末に建設されたとみられ「建設後に事態を把握した」と下田市。市の事情聴取に地元自治会の前役員は「観光客の利便のために建設した」と説明したという。
前役員は一昨年、御用邸に接する九十浜(くじゅっぱま)にも無断で駐車場を造成。バス通りから砂浜に下りる遊歩道の御用邸側斜面を高さ2メートルまで切り崩し、2段にわたり奥行き約5メートル、長さ延べ50メートルほどをならし、大半をコンクリート舗装した。夏場は自治会が市に無断で海水浴客の車を遊歩道に乗り入れさせ、1台1日2000円の料金を取り、最大で15台ほど駐車させている。


