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「夢の原子炉」再び始動できるか もんじゅ (1/3ページ)
ナトリウム漏れ事故から13年ぶりの運転再開を目指す日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が、重大な局面に立たされている。10月の運転再開に向けた最終確認の段階になって、ナトリウム漏れ検出器の施工ミスなどが相次いで確認されたためだ。これを受け、経済産業省原子力安全・保安院は19日から約4週間の日程で特別検査を実施する。原油高騰や地球温暖化など世界のエネルギー事情が大きく様変わりするなか、「夢の原子炉」は再び始動できるのか。
■誤警報
「人為ミスだけで片付けられない。事故後の点検でも見つけられなかった」。4月17日、国の原子力安全専門委員会で鈴木篤之委員長は、平成7年の液体ナトリウム漏れ事故を引き合いに出し、ナトリウム漏れ検出器の施工ミスを厳しく批判した。
もんじゅでは、3月26日夜、原子炉に近くナトリウムが放射能を帯びる1次系配管で、ナトリウム漏れの誤警報が発生。28日にも誤警報が発生した。
誤警報を起こしたのは日立製の検出器で、予定より約1センチ深く差し込む施工ミスが判明。検出器の先端が配管内の開閉弁の一部に接触して曲がり、誤警報を引き起こしたとみられる。その後の調査で、同型検出器のうち計97台で曲がりなどが見つかった。
もんじゅでは、平成2年の建設時に検出器を設置して以来、機能確認は行われていたが、取り付け状態の確認は一度も実施されていなかったことも判明した。
さらに、3月26日の誤警報について、地元自治体への連絡が発生から3時間後だった伝達遅れが不信感を増幅させた。機構側は連絡体制の見直しや人事処分を行ったが、13年前の事故直後には、生々しい現場を撮影したビデオを公開しなかったことなど対応のまずさが問題化した経緯もあり、地元住民からは「組織の体質は変わっていない」などと厳しい声が上がった。

