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桜開花に異変 温暖化影響、全国平均は4日早く

2008.4.19 09:05
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 桜(ソメイヨシノ)の開花は近年、春の高温により50年前と比べ、全国平均で約4日早まっている一方、九州南部(宮崎、鹿児島)では早咲き傾向にブレーキがかかっていることが18日、気象庁の観測で分かった。

 花のもとになる花芽(かが)は一定期間、冬の寒気にさらされて目覚めるが(休眠打破)、もともと冬が温暖だった九州南部は暖かくなりすぎて、休眠打破が不十分になっている可能性があるという。専門家は、地球温暖化の進行で将来的には、遅咲きに転じる地点が増えると指摘している。

 気象庁によると、桜を定点観測している地点で2004年現在、50年前と比べ開花日が全国平均で4.2日早まっている。ヒートアイランド現象などで高温化が顕著な東京など6都市では、6.1日も早まった。

 過去10年(1999〜2008年)で、桜の開花が平年より遅かった年は東京都心で2回など、全国ほとんどの観測点で1、2回程度。しかし、鹿児島では7回、宮崎も5回に達している。

 鹿児島は1953年、宮崎は71年の観測開始以降、年ごとに開花は早まっていたが、鹿児島は80年代、宮崎は90年代をピークに遅めに転じた。今年も東京は平年より6日早かったが、鹿児島は2日、宮崎は1日遅かった。

 三重大の永田洋名誉教授(樹木生理学)は、「11月末ごろでも気温が高く、休眠が解除される時期が遅くなっている。温暖化が進めば、ほかの地点でもばらつきはあるものの、開花は遅めになるだろう」と話している。

【用語解説】桜の休眠打破

 植物の種や芽は、動物の冬眠のように成長や活動が一時的に停止または不活発になる。それが特定の条件で目覚めるのが「休眠打破」で、特定の温度を受け休眠打破する種類が多い。桜(ソメイヨシノ)の場合、花のもとになる花芽(かが)が9月中旬ごろまでに形成された後、休眠に入り、冬の寒さで目覚めて翌春の気温上昇とともに成長、開花する。桜の休眠打破に最適な温度は2−7度とされる。休眠打破が不十分だと、かなり高温にならなければ開花せず、開花を遅らせる要因となる。

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