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【明解要解】温室効果ガス排出上位企業の公表制度 (2/2ページ)
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電力会社は火力発電所で石炭や石油を大量に使用するため、CO2の排出も増える。また、鉄鋼メーカーは鉄鉱石を鉄鋼にする過程で大量のCO2を発生させている。同様にセメントや化学などもその製造過程で大量のCO2を生み出している。
このため、電力や鉄鋼、セメントなどが上位に並ぶ今回の結果について、産業界に驚きはない。日本の産業構造を川に例えれば、電力や鉄鋼など物づくりの“川上”でつくられた電気や素材を使って“川下”の自動車、電機メーカーなどが最終商品をつくり、国民に提供している。
見方を変えれば、電力会社や鉄鋼メーカーは、これら川下のメーカーや一般家庭のために大量のCO2を排出しているといえなくもない。事実、素材産業のトップからは「排出量を自動車メーカーに転嫁してもらいたい」との本音も漏れる。
同様に電力会社も発電所で発生したエネルギーを企業やオフィス、家庭に振り分けた上で、残った分のCO2排出量だけを電力分として公表することも検討された。しかし、電力会社だけ“特別扱い”することには異論もあって実現しなかった。
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とはいえ、電力、鉄鋼とも旺盛な需要を背景にCO2排出量も増えざるを得ない面があり、自主的な取り組みには限界がある。環境省では「生産の伸びに伴う利益が上がった分でCO2などの排出量を減らすべきだ」と生産拡大は排出増の理由にはならないとしており、産業界との認識の隔たりは大きい。
平成2年度に比べて温室効果ガスを6%削減することを定めた京都議定書を達成するためには、特定の業界をねらい撃ちにするのでなく、産業や公共機関、家庭など国を挙げた取り組みが求められる。
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≪部門別の温室効果ガス排出上位5社≫
電力 産業 運輸
(1)東京電力 6888(1)JFE 6029(1)日本航空 452
(2)中部電力 4732(2)新日本製鉄 5933(2)全日本空輸 401
(3)電源開発 4356(3)住友金属工業2214(3)JR東日本 202
(4)東北電力 3413(4)神戸製鋼所 1742(4)JR西日本 150
(5)中国電力 2546(5)太平洋セメント1455(5)JR東海 126
単位は万トン(CO2換算)で、1000トン以下は切り捨て

