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【明解要解】来春、「世界遺産」博士の第1号誕生 (1/2ページ)
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筑波大大学院、「保護」の人材育成
世界遺産がブームとなるなか、観光開発などが先走り、本来の目的である遺産の保護が忘れられがちとなっている。こうした現状を危惧(きぐ)して、世界遺産について研究する博士課程を設置し、専門家の育成を始めた日本の大学院がある。世界に通用する人材が育つか注目されている。(特集部 押田雅治)
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「世界遺産学」のコースを開設したのは筑波大大学院。平成16年度の修士課程に続いて、18年度から博士課程(世界文化遺産学)を世界に先駆けて設置した。両課程に約55人が在籍し、大学教授のほか、さまざまな経歴の社会人経験者も学んでいる。
食品会社のワインの買い付けで世界各地をめぐった経験をもつ博士課程の稲葉伊都子さん(33)もその1人。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)による世界遺産の登録件数は現在、851件。次の登録を狙って各国が熱い競争を繰り広げているが、稲葉さんは「世界遺産リストへ登録されること自体が目的化しているように感じる。この傾向は日本でも顕著」と異議を唱える。
日本の世界遺産は昨年話題となった「石見銀山遺跡」(島根県)など14件。原則1年に1国1件の推薦に対し、「暫定リスト」に「鎌倉の寺院・寺社」(神奈川)▽「平泉の文化遺跡」(岩手)など8件が挙げられ、地元では事前運動が活発に繰り広げられている。

