ニュース: 生活 RSS feed
より安全な牛肉を…自然飼育に戻るアリゾナ州の小牧場
放牧している牛を集めるカウボーイたちを指揮するOX牧場(アリゾナ州コングレス)の経営者パット・ブラウニングさん(中央)。中小牧場が大手に対抗するため100年前のスタイルである自然の中で牛を飼育する方法を復活させた(USA TODAY)【フェニックス(アリゾナ州)=USA TODAY(エリン・ズロメク)】アリゾナ州で、カウボーイを使って牛を育てる昔風の自然飼育法に転換する中小牧場が出てきている。健康意識が高くなった消費者に、より安全でおいしい牛肉を提供して大手牧場に対抗、生き残るのが狙いだという。
自然飼育牧場では、牧草地で牛に草を食べさせる。牛はホルモン剤を与えられることはなく、農薬を摂取する機会も少なくなる。100年前までは一般的に行われていた飼育法だった。しかし、この方法は1940年代に廃れ、これに代わり厩舎で高カロリーの飼料を与える方法が一般的になった。だが、最近、食の安全や健康意識が消費者の間に高まり、自然飼育された高級牛肉の需要が増えているという。
OX牧場(アリゾナ州コングレス)を経営するパット・ブラウニングさんは5年前から自然飼育に切り替えた。現在、4万ヘクタール強の牧場に750頭の牛を放し飼いにしている。「カウボーイは本来、環境保護主義者。自然を守ることが、生き抜くために不可欠で最高の方法」とブラウニングさん。
手間はかかるが、天然資源保護サービス局の基準を満たせば、政府から最高45万ドル(約4725万円)が還付される。これを使って太陽光パネルや水力発電用タービンなど代替エネルギー設備に再投資すれば環境保護への貢献度も高くなる。
アリゾナ州では1986年に5200カ所あった牧場が2006年には2600カ所に減った。資金力の強い大手に対抗する力がなかったからだという。自然飼育法は大手に対抗する新たな試みだが、取り入れている牧場はまだ7牧場しかない。
(c) 2008, USA TODAY International. Distributed by Tribune Media Services International.
