ニュース: 生活 RSS feed
温暖化→漁獲減→食糧難 国連が報告書、汚染も深刻化と警告
このニュースのトピックス:温暖化
地球温暖化が進むと、海洋汚染や乱獲で既に深刻な打撃を受けている漁業資源がさらに減り、世界の食料事情などに悪影響を与えるとする報告書を、国連環境計画(UNEP)が23日までにまとめた。
UNEPは「魚やプランクトンの分布が変わるなど、温暖化の影響は既に一部で顕在化しつつある」として、各国に温暖化対策の強化を求めた。
報告書は、UNEPと米国などの研究者が、最新の研究成果を基に作成。それによると、世界の漁獲量の半分程度は、海洋全体の面積の7.5%にも満たない、陸に近い海域に依存している。
一方、海水温度の上昇や海水の酸性化など、温暖化の影響を最も受けやすい海域は、世界の海の10〜15%に集中。その多くが、人間にとって重要な漁場と重なるという。
これらの海域ではまた、沿岸開発や、陸上の物質による汚染の影響も深刻だ。汚染のため酸素が減少し、生物がすめない海域が急激に拡大するなど、温暖化以外の環境破壊の影響が出ており、今後も悪化が予想される。
報告書は、こうした問題が積み重なって、今世紀半ばごろには、海洋環境の悪化が急速に進む可能性があると警告した。