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赤外線でアスベストを無害化 (1/2ページ)
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は23日、建物の断熱材などに使用されているアスベストを、壁から剥離(はくり)せずにその場で無害化する技術の開発に成功したと発表した。赤外線反射鏡で高温の光を照射することで無害化する。アスベストは吸入すると肺がんや中皮腫の原因となり、建物解体による飛散で作業員や周辺住民への健康被害が指摘されている。
アスベストは国内では昭和40年代ごろからビルの断熱材などに大量に使用された。耐久性に優れ安価なため「奇跡の鉱物」と重用されたが、空中に飛散した繊維を吸入すると潜伏期間を経て中皮腫などの原因となることが分かり、現在では「静かな時限爆弾」ともいわれる。
産総研は、ハロゲンランプを使い楕円(だえん)形の赤外線反射鏡を用いた加熱装置を開発。1500度以上の光を照射し溶融することで、アスベストの毒性原因である繊維状の形態を破壊することに成功した。