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【環境立国ニッポンの挑戦】第1章「生態系回復」(3) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:2016年東京五輪招致
「また釣れたよ」。昨年8月、東京湾内の埋め立て地・芝浦アイランドで、ハゼ釣りに興じる子供たちの明るい声が響いた。東京湾内のハゼは一時、その数を減らしたが、芝浦アイランドでは子供たちによるハゼ釣り大会を開催できるまでに回復したのだ。
この日、子供たちの姿をみて、感慨深げに目を細める男性の姿があった。ゼネコン大手、鹿島の柵瀬(さくらい)信夫・環境本部担当部長。農学博士号(水産学)を持つゼネコンでは異色の人材だ。ハゼ釣り大会は、柵瀬氏が15年前から取り組んできた研究開発が生んだ成果だった。
平成18年に完工した芝浦アイランドの護岸改修工事では、柵瀬氏が考案した「カニパネル」という特殊なコンクリートによる工法が採用されている。通常より保水力が高いコンクリートの表面を、ブロックを積み重ねたように加工したパネルを使うことで、カニなどが生息できるように工夫してある。テラス式の人工的な干潟も作った。それから1年あまり。今では「ハゼの生息数は2倍以上に増えた」という。

