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【生きもの異変 温暖化の足音】(1)温暖化がもたらす生物界の異変 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:天気・季節の話題
ブドウなどの果樹への影響も出始めている。果樹は栽培に適した気温の幅が狭いので温暖化の影響を受けやすい。
現在、関東以西の太平洋岸にあるウンシュウミカンの産地が2060年代には日本海側などに移る見通しだ。リンゴ畑は長野や青森から北海道へと移る。
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海の中でも異変が起きている。夏に海水温が高くなりすぎるためにサンゴが白くなって死んでしまう白化現象の発生だ。昨夏には、日本の南西諸島をはじめ、世界の熱帯・亜熱帯の海で多発した。サンゴ礁は海中のオアシスなので、そこに暮らす多様な生物も消えてしまう。
九州や瀬戸内海では、以前にはいなかった南方産のナルトビエイの群れが浅海のアサリなどを食い荒らす。
気象庁によると、日本周辺の海面水温は世界の海の平均の2倍強の割合で上昇中なのだ。
東シナ海や瀬戸内海でとれていたサワラが10年前から日本海で漁獲されるようになり、漁場も青森県まで伸びている。
海水面の上昇で世界には水没が心配される島々もあるが、瀬戸内海では大繁殖したダンゴムシの仲間に無人島が侵食されて消滅寸前。温暖化の影響も否定できない。
日本列島の動植物が申し合わせたかのように変化をみせ始めている。
6年ぶりに、昨年まとめられたIPCCの第4次報告書も、生物環境の90%において温暖化の影響が有意に現れていると述べている。日本の自然界も例外ではあり得ない。マラリアなど、媒介生物の北上による感染症のリスクも高くなる。
大発生したクマゼミによる光ファイバーの断線も多発した。温暖化の波は、予想さえしない障害も引き起こす。(長辻象平)
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