棚田に囲まれている家屋の中にフィリピン山岳地帯のイフガオ族の伝統的な高床式住居が点在する。一見のどかな光景だが、耕作放棄や森林伐採による増水などで棚田は荒廃している。保全・修理のための資金集めに一役買っているのが、ドジョウの人工孵化(ふか)だ。独立行政法人国際協力機構(JICA)兵庫の野口光一さんは「現地ではNPO法人(特定非営利活動法人)IKGSと共同で実施しています」。危機遺産保護のかげに、尽力する日本人の姿がある。