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【教え育てる】早稲田実業学校初等部校長 多宇邦雄(たう・くにお)/「去華就実」の教えを実践/
このニュースのトピックス:学校教育
早実初等部の「学校生活の手引き」を開くと、まず校是の「去華就実」が掲げられています。創立以来の教えである「去華就実」は「将来、社会で活躍する者は、人格を備えた模範的な人物でなければならない」という意味です。私はこれを「人間、表面の派手さよりも、内面を磨くことこそ大切なのだ」と理解して、長年、中・高等部の生徒たちに教え、今は初等部の児童に語りかけています。
今年1月、この「去華就実」がマスコミの大きな話題になりました。早稲田大学に進み、野球部で活躍している斎藤佑樹君が成人式に出席した際、「20歳の誓い」としてこの4文字を書いたのです。それはまさに「早実の卒業生」を象徴する姿でした。
早実生にとって「去華就実」は単なるお題目ではなく、日々の実践テーマです。例えば校歌で♪去華就実のこの校風…と歌い、甲子園の応援席にも「去華就実」の幕をかかげます。高等部の3年生は卒業を前にした11月、校長面接で必ず受ける質問があります。
「君にとって早実生活での去華就実とは?」
生徒は「勉強とクラブ活動の文武両道でした」などときちんと答えます。それは自分に課したテーマを、着実な努力で達成したという自信の表れでもあり、その自信が将来生きてくるのです。硬式野球部のレギュラーとして甲子園で活躍した生徒が早大進学後、司法試験に合格した例や、全国最年少で司法試験に合格した卒業生、公認会計士試験でも毎年二ケタの合格者を出すなどは、その典型だと私たちは自負しています。
そんな先輩たちの後ろ姿に自分の将来像を重ね合わせながら、初等部の児童も「去華就実」を身につけていくのです。
(来週は慶応義塾幼稚舎長、加藤三明さんです)
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