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「中1ギャップ」「10歳の壁」小中一貫教育が有効か (1/3ページ)

2009.5.17 20:03
このニュースのトピックス言語・語学
5年生の国語授業。教壇に立つのは中学教師=東京都品川区の区立伊藤学園5年生の国語授業。教壇に立つのは中学教師=東京都品川区の区立伊藤学園

 子供のつまずきの原因となりがちな「中1ギャップ」と「10歳の壁」。この2つの処方箋(せん)として、公立の小中一貫教育が注目されている。平成18年度に全国で先駆けて導入した東京都品川区では、不登校の増加率が全国平均の半分以下になるといった成果が出始めた。同区立の伊藤学園を訪ね、現場の声を聞いた。(鵜野光博)

 

教師交流

 1年生から9年生(中学3年生)までが入り交じって登校する伊藤学園(東京都品川区大井)。5年生の教室では、4月から初めて小学生を受け持った今野晋教諭(50)が漢字の授業を行っていた。

 「先生、ちがうよ」「先生でも間違える難しい漢字だ」。そんなやりとりもある。長年勤めた中学では「知ってて当然」とした漢字を、児童向けのやさしい言葉遣いで教えるのに、少し戸惑いが見え隠れする。

 伊藤学園では小中の橋渡しの時期に当たる5、6、7年で教員交流を積極的に行っている。今野教諭は「小学校でちゃんと習わなければ中学で分からなくて当たり前ということが、改めて分かった。交流で教師の意識が変わる。もう一度中学の教室に戻れば、以前よりていねいに教えると思う」と話す。

 品川区教委の和気正典小中一貫教育担当課長は「小中の“文化”の違いが、子供が環境変化に対応できなくなる中1ギャップの一因となる」という。

 「小学校は中学校での学びを意識せずに教え、中学校は九九ができない生徒を小学校のせいにする。お互いに責任転嫁で先に進まない状況を、小中一貫化で破りたかった」と和気課長。「子供の実情に応じて教師も変わってほしいというアピールでもある」と付け加える。

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5年生の国語授業。教壇に立つのは中学教師=東京都品川区の区立伊藤学園
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