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『東大合格生のノートはかならず美しい』太田あや著(文藝春秋)

2008.12.18 15:00
このニュースのトピックス世論調査・アンケート

お子さまの教育について悩んだとき、疑問に感じたときに手に取ってほしい……。とっておきの一冊をご紹介するコーナー。この本には、あなたにきっと役立つメッセージが隠されています。

−−この本を書こうと思ったきっかけを教えてください。

太田 私はベネッセの社員だったのですが、進研ゼミ高校講座で編集の仕事をしている時、東京大学の学生のノートを見せてもらう機会がありました。そのノートにたくさんの情報がきれいに整理されて書いてあるのを見て、とても驚いたのです。

そのころの私は、ノートをとるのに力を注ぐなんて非効率で、そんな時間があったら問題集を1問でも多く解いたほうがよいと思っていました。だから、効率よく勉強しているはずの東大生がこんなノートをとっているなんて、不思議で仕方ありませんでした。退社してフリーライターになった時、ふとそのノートのことを思い出し、東大生のノートをたくさん集めれば何か見えてくるのではないかと考えたのです。

−−実際にノートを集めてみて、どんなことを感じましたか。

太田 ゴールが見えないまま集め始め、最終的には200冊くらいになったのですが、100冊くらいの時点で、どのノートからも伝わってくる「迫力ある美しさ」に圧倒されました。タイトルにもある「美しい」という言葉から、たとえば色ペンを使ってカラフルに仕上げたり、字がきれいだったりといったイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。書きなぐりの字でも、色が使われていなくても、ノート全体から、迫力や美しさが伝わってきたのです。

−−その迫力や美しさの秘密はどこにあったのでしょうか。

太田 取材を進めるうちに見えてきたのは、東大生がみな、目的意識を明確にしてノートを書いていることでした。

ノートというと、ただ先生が書いたことを写したり、問題を解いたりするために使うものと思われるかもしれません。私もそうでした。

しかし、東大生たちは、「授業の内容はこの場ですべて理解する!」「テスト前に見直した時に自分にとってわかりやすいノートにする!」と強く思い、その目的を実現する方法をそれぞれが工夫して、ノートをつくっていたのです。その気迫を「美しい」と感じたんですね。

字のきれいさや整理の仕方はさまざまでも、目的は同じ。だから、東大生同士でノートを見ていると、見た目は自分のノートとまったく違っても、「ここ、こういうふうに書く気持ち、わかる!」と共感し合っていました。

自分は何のためにノートをとるのか。そのためにどうすればよいのか。考え抜いた末に自分なりの答えを導き出し、その答えに自信や誇りを持っている。

そんな心意気が詰まっているからこそ、迫力ある美しさを感じたのだと納得し、一冊の本として形にすることができました。

−−取材した東大生が語っていたことで印象的だったことは?

太田 ある男子が、こんな話をしてくれました。

「自分は部活でバスケットのシュート練習をする時も、漫然と打つことは絶対しない。試合を想定したりと、自分の弱点を克服したり、テーマを持っている。ノート作りも一緒です」と。

また、多くの東大生が、ノート作りを通じて書くことに慣れると、問題を解く時、頭で考える前に手が動くから、入試にも役立つと言っていました。彼らは普段から、目的意識を持ち、理由を考え、意味を求めて行動しているのだと思い知らされました。

−−この本の主な読者は高校生だと思いますが、小・中学生のお子さまを持つ保護者に向けて、メッセージをお願いします。

太田 本の中で、東大生のノートに共通していることを「7つの法則」としてまとめていますが、小学生のうちにそれを形だけマネする必要はないと思います。大切なのは、「授業を理解する」「見直した時にわかる」という目的意識を持つこと。

保護者のかたがすぐに実践できることは、「色を使うと、ポイントがわかっていいわね」とか、「わかりやすいノートをとっていたから良い点がとれたのよ」と声をかけ、お子さまがなぜそれをするのか、という「目的」を意識できるように支える、ということではないかと思います。そうすればきっと、中学生、高校生と進むにつれて、自然と自分なりのノートのとり方が身に付くと思います。

意外だったのですが、この本は、ビジネスマンのかたにも多く購入していただいています。きっと、会議に臨んだり企画を考えたりする時にも、この目的意識を持ったノートのとり方が応用できるのだと思います。

小学生のうちから目的意識を持ってノートをとる習慣をつければ、学力はもちろん、社会に出てから役立つ力も養うことにつながるのではないでしょうか。

今回、ご紹介した『東大合格生のノートはかならず美しい』をアンケートにご回答いただいたかたのなかから抽選で5名さまにプレゼントいたします(12/30〆切り)。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

(提供:Benesse教育情報サイト

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