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「糖尿病」 治療怠ると医療費5000万円 早期治療患者の6倍にも (1/3ページ)

2008.12.11 08:07

 国民病の糖尿病は、早期から治療に努めなかった患者の生涯医療費が5000万円超と、治療に励んだ患者の6倍にも上ることが10日までに、専門医が初めてまとめた症例別推計で分かった。患者は毎年50万人増え、2年後には1000万人を突破する見込みだが、半数は未治療や治療放棄者だ。波紋を呼んだ麻生太郎首相の「何もしない人」発言は、実は一理ある。(八並朋昌)

 「糖尿病と診断されても半数は治療を受けないか、途中で治療を投げ出す。治療が遅れるほど合併症と医療費が増える」と話すのは、初の症例別生涯医療費を推計した富山大副学長・付属病院長で糖尿病データマネジメント研究会代表理事の小林正さん(67)だ。

 厚生労働省の調査では、血糖の指標となるヘモグロビンA1c(赤血球タンパクとブドウ糖が結合したもの)値が6・1%以上の「糖尿病が強く疑われる人(治療中を含む)」は平成9年に690万人、同5・6%以上6・1%未満で未治療の「糖尿病を否定できない人(糖尿病予備軍)」が680万人だったのが、14年に880万人と740万人、18年は820万人と1050万人に急増した。

 背景には遺伝要素に加え、日本人のエネルギー摂取の脂質割合が昭和21年の7%から、平成16年には25・3%に増えたこと、それに運動不足などがある。

 「予備軍を含め毎年約50万人の患者が増え、毎日8・2人が糖尿病による視覚障害と診断され、1時間に1・8人が血液透析を始める計算」と小林さん。「予備軍は境界型糖尿病で、動脈硬化による虚血性心疾患や脳梗塞(こうそく)などの危険があるが、毎年21万〜105万人が糖尿病に進行する」

 

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小林正さん
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