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【見つけた! みんなが輝く教育】多様性踏まえテストに工夫を
授業中に認知と学習スタイルの多様性を踏まえた指導や配慮を行うことは、少しずつ確実に広まってきました。ですが、それらを踏まえた評価(テストの実施方法)を導入している学校は全国的にも非常に少ないのが現実です。
たとえば、ディスレクシア(読み書きの学習障害)の子供は1文字を読んだり書いたりする時間がそうでない子供よりも数倍かかります。ADHD(注意欠陥・多動性障害)などがありワーキングメモリ(作業記憶)の弱い子は、文章を読んで問いに答えるときに何が書かれてあったかを忘れてしまいます。だからこそ、世界中の脳科学や認知心理学などの研究者たちがチームになり、読字書字のスピードやワーキングメモリを向上させる科学的根拠のある訓練方法を模索しているのです。
「ディスレクシアの人は言語を越えてどの民族にも1割くらいはいる」という専門家の指摘を踏まえれば、教師や保護者が気づいていないだけでクラスに3〜4人はいることになります。切ないのは、本人は成果が上がらないと思いつつも、従来型の「見て書いて覚える」視覚型の学習スタイルしか知らず、それを続けるしかできない点。そして、効果が上がらないのは努力不足と自分を責めるのです。
学力テストは子供が何を理解し、何が苦手かなどを知るために行うもの。ということは、テストを行う際には、認知と学習スタイルの多様性を踏まえて時間延長や口頭試問、問題用紙が読みやすいように文字を大きめにする、書体も読みやすいゴシック体を用いるといった配慮と工夫をしなければ、「すべての子供」の状態を正確に測り、その教育的ニーズを知り、指導に生かすことはできません。
昨年、都内の一部の学校が発達障害などのある子に学力テストを受けさせなかったことが後から発覚し、問題になりました。「何のために、誰のためにテストを行うのか」が共通認識としてなければ、こういった事態も不思議ではありません。
(教育ジャーナリスト 品川裕香)
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