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「便教会」 教師も生徒もトイレで向き合う 素手・素足で2時間ゴシゴシ… (2/2ページ)

2008.11.4 08:06
このニュースのトピックス学校教育
黙々と便器に向かう高校生ら。見えないところまできれいにしていく=大阪市阿倍野区の大阪府立阿倍野高校黙々と便器に向かう高校生ら。見えないところまできれいにしていく=大阪市阿倍野区の大阪府立阿倍野高校

 最後に、使用した道具をすべて洗い、乾いたタオルで床の水をぬぐって終了。鼻をつく悪臭は消え、ピカピカの便器と一仕事終えたさわやかな顔が並んだ。

 便教会の正式名は「教師の教師による教師のためのトイレ掃除に学ぶ会」。愛知県の高校教諭、高野修滋さんが、全国に支部を持つ「日本を美しくする会 掃除に学ぶ会」(田中義人会長、本部・東京都)の活動に触発され、「『先生』と呼ばれる教師は傲慢(ごうまん)になりがち。だからこそ、内省し、ただ身を低くして実践あるのみ。人格を高めるのは、方法論や手法ではない」と平成13年に提唱。現在、京都、長野、大阪、広島などに広がる。

 大阪便教会の発足は18年12月。阿倍野高校を“ホーム便所”に、毎月第4土曜日に開催しており、依頼があれば近隣の中学や高校のトイレにも出向く。

 掃除の場を提供する阿倍野高校の奥野嘉彦校長も、今年4月の着任以来、便教会に毎回参加する一人だ。「最初に参加したときは強烈な体験だったが、2時間かけて一心不乱に便器を磨いて得たものは、とても大きかった」と振り返る。

 参加者は教師だけのときもある。生徒の参加は無料だが、教師や市民の参加費は500円。大阪便教会の発起人で兵庫県尼崎市の市立尼崎高校教諭の大谷育弘さんは「お金を払って掃除をする。そこに感謝があるんです」と話す。

 便教会の魅力は、目に見える達成感と、物事に向かう自分の気持ちがトイレにきちんと反映されること。

 今回が初参加という高校生の「最初は汚くて嫌やと思って中途半端に磨いたけど、せっかく早起きして来たんやから、と本気で磨いたら、きれいになった。何でも本気を出したら得るものがあると思った」という言葉にうなずく参加者の顔が、晴れやかだった。

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黙々と便器に向かう高校生ら。見えないところまできれいにしていく=大阪市阿倍野区の大阪府立阿倍野高校
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