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【教育動向】「2学期制」にはどんな意義があるの

2008.10.2 15:00
このニュースのトピックス受験情報

いよいよ新学期ですね……。こう書くと、「えっ、1カ月も前の話でしょう」とまゆをひそめる読者のかたが多いでしょうが、中には「そうですね」と応じてくださるかたも少なくないと思います。2学期制を取っている学校では、ちょうど今頃が、学期の切り替わり時期ではないでしょうか。ところで、この2学期制とはどのようなもので、どのようなメリットがあるのでしょう。

日本の学校では、伝統的に3学期制が取られてきました。しかし、別に3学期制にしなさいという法律があったわけではありません。公立学校の場合、学校教育法施行令という政令により、学期については夏・冬休みなどとともに、学校を設置する市町村や都道府県の教育委員会が定めるものとされています。これに基づいて、各教育委員会では「学校管理運営規則」といった規則の中で、学期の期間などを指定しているのが一般的です。

高校では戦後の比較的早い時期から2学期制を取っていた学校が少数ながらあり、1990年代になると半期ごとに科目の単位を取れるようにするため、2学期制に切り替える学校が出始めました。

しかし、今のように小・中学校も含めて2学期制が珍しくなくなったきっかけは、何といっても2002(平成14)年度に今の学習指導要領と完全学校週5日制が同時にスタートして以降、学力向上の必要性が叫ばれたことも相まって、もっと授業時間数を確保したい、と考える自治体や学校が増えてきたためです。学期が減る分、始業式・終業式はもとより、定期テストの回数も、そのために授業がつぶれる日数も、減らせるからです。実際、2学期制を取る学校は、2003(平成15)年度で小学校の2.2%、中学校の3.0%にしか過ぎませんでしたが、2006(平成18)年度はそれぞれ18.1%、19.9%に増えています。

しかし、先に説明したように、公立学校の学期は教育委員会が決めるものです。管理運営規則には、全校一律で2学期制に切り替える場合と、一部の学校にだけ認める場合の、二つのパターンがあります。一律に実施している自治体には仙台市や金沢市のような大都市も含まれていますから、まだまだ地域的な偏りは大きいと言えるでしょう。

ところで2学期制のメリットは、時数確保だけではありません。通知表が年2回に減ることで、逆に半年という長いスパンで、児童・生徒の変化を、じっくり、きめ細かく見取っていこう、というところも少なくないのです。実際、全国に先駆けて2002(平成14)年度から実施した仙台市では、それが一番の狙いだったといいます。

学期に関しては、やはり季節感にも合致した3学期制のほうが子どもの生活リズムに合っている、という意見も根強くあります。それでも、新しい指導要領の実施をきっかけに、2学期制への切り替えを検討する自治体はいっそう増えてくるものとみられます。実施するのであれば、先行する自治体の例などを参考に、指導が充実するような方向で、十分な工夫をしてほしいものです。

(提供:Benesse教育情報サイト

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