MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

加速する脱たばこ治療 実績あげる禁煙外来 内服薬も登場 (1/2ページ)

2008.9.19 07:33
このニュースのトピックスダイエット・エステ
禁煙治療について説明する日本医科大学呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞・同大呼吸器内科教授禁煙治療について説明する日本医科大学呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞・同大呼吸器内科教授

 禁煙治療が健康保険の適用になって2年半。補助薬はこれまでのニコチンパッチに加え、5月にニコチン不使用の内服薬も登場、脱たばこ治療が加速している。ニコチン依存症は喫煙量にかかわらず、体質的に依存度が高い人が少なくないといい、専門医は「禁煙できないことで自分を責める前に相談を」と呼びかけている。(八並朋昌)

 「せきや痰(たん)、息切れなどで来院し、原因が喫煙と分かり、禁煙治療する人が大半」と話すのは、日本医大呼吸ケアクリニック(東京・九段南)所長で同大呼吸器内科教授の木田厚瑞(こうずい)さん(63)。肺気腫(きしゅ)や慢性気管支炎といった慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)治療で知られ、『肺の生活習慣病(COPD)』などの著書もある。

 「患者本人がなぜ禁煙するのか納得することが大切。『健康に悪い』など漠然とした理由ではなく、喫煙による肺の異常を検査結果で示し、吸い続ければ肺気腫や肺がんなど深刻な事態になると説明」したうえで、(1)パッチなどニコチン補充(2)ニコチン不使用の内服薬(3)薬は使わず生活改善−から患者が治療方法を選ぶ。

 「禁煙による不眠やイライラなど患者の訴えをよく聞き、禁煙継続の助言を行う。脂っこい食事やコーヒーなどは喫煙を誘うので避け、散歩やシャワーで気分転換を図り、食欲が進むのでダイエットも行う、など。だから診察は1時間前後かかる。禁煙治療はまさに生活習慣病治療」

 厚生労働省の調査によると、昨年6月の1カ月間に新たに受診した人は約1万2500人。平均診察時間は初診が病院約31分、診療所約24分、再診が約15分と約12分。木田さんの診察はかなり長いが、治療開始から1年後の禁煙継続率は補助薬使用の患者で6割に上るといい、全国平均32・6%を大きく上回る。

 半面、「1日30本から10本まで減らせても、完全にはやめられないと泣いて訴える人も少なくない。ストレスの有無や喫煙量の多寡より、遺伝的にニコチン依存度が高い体質と考えられる。頭で分かってもどうしても禁煙できない人は、自分を責める前にまず専門医に相談を」という。

 中央内科クリニック(東京・日本橋人形町)では、禁煙外来の患者の3分の2は当初から禁煙目的という。「自ら受診する人は自分ではやめられないからで、ほとんどが補助薬を使う」と副院長で慈恵医大呼吸器内科非常勤講師の村松弘康さん(43)。

このニュースの写真

禁煙治療について説明する日本医科大学呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞・同大呼吸器内科教授
たばこの害を熱心に説く村松弘康・中央内科クリニック副院長
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。