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【見つけた! みんなが輝く教育】教育的ニーズに気付いて指導を
筆者はよく講演や取材先でマサミのケースを紹介し「ディスレクシア(読み書きの学習障害)の子にとってわかりやすい授業はほかの子にとってもわかりやすく教育的効果が高い」と説明します。
すると、実に多くの教師が「クラスの中にディスレクシアの子がいると分かっていれば配慮する」とおっしゃる。ただ、ほとんどの方がそのあとに、こう続けるのです。
「でも、ディスレクシアの子とやる気のない子を見分けるのはむずかしい」
「でも、診断がなければ、学級内での配慮はできない」
「でも、特別扱いすると、クラスの中で浮いてしまう」
中には子供の課題にうすうす気が付いていても「やればできるのにやらない、怠けている子」「勉強嫌いな子」という理解をして納得している方も。
厳しいかもしれませんが、これって、その方々の不勉強、知識不足からくる“誤った思い込み”です。
バランスも筆圧も悪いフニャッとした字しか書かない、九九やアルファベットを覚えない、本を読まない、授業中の質問には答えられるのにテストの点は悪い、じっとできないし集中力もない…。
こんな傾向が見られたら、それはその子がしんどい思いをしながらギリギリのところで頑張っているというSOS。本人の「やる気」やしつけの問題にすり替えてはダメです。
まして「診断がなければ配慮できない」なんて考えていたら、前述のような状態像を示す子供たちはいつまでたっても落ちこぼされてしまいます。
問われているのは診断の有無ではなく、すべての子供の“教育的ニーズ”にいかに気が付き、指導するか。発達的な視点は、子供のニーズを知るときのツールのひとつにすぎません。
そのうえで、クラスの中で浮く子が出てこないように授業開始の初日から「認知と学習スタイルの多様性」を踏まえた学級経営・授業づくりをします。詳しくは来週。(教育ジャーナリスト 品川裕香)