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【解答乱麻】ジャーナリスト・細川珠生 教科書に必要なこと (1/2ページ)
このニュースのトピックス:言語・語学
今年は、4年に1度の小学校用教科書の採択の年であったが、3年後の新学習指導要領の実施に合わせて、各社教科書も改訂される予定のため、今回は4年前に採択した現在の教科書を引き続き使うという“採択”をした自治体が多かったはずである。
しかし、改めて検定に合格している各社の教科書を読んでみると、改善すべき点が多いことを実感する。
“ビジュアル化”と称し、写真や絵をふんだんに使っているのが最近の大きな特徴であり、これでもかというほど写真や絵を多用、キャラクターが至るところに登場する。子供たちが親しみを感じ、勉強への抵抗感を軽減することが目的のようだが、低学年ならまだしも、高学年にもなってその必要があるというのは、いささか信じがたいことでもある。
キャラクターによる問い掛けやポイントの整理など、わかりやすい点は確かにあったとしても、どうも視覚に訴えることにとどまっているのではないかと思わずにはいられない。算数の練習問題の解答が巻末に記載され、新出漢字には振り仮名がふってあるなど、“度を超した”親切も、子供たちの基礎基本学力の定着に、どれほど寄与しているのだろうか。
教科書といえば2色刷りの地味なものと思っている世代としては、今の教科書には違和感を覚えるが、学力向上や学習指導要領で求めている「生きる力」をはぐくむことができるのなら、ビジュアル化にも一つの効果があるといえるのかもしれない。もちろん、教科書は教育の一つの手段、道具であり、同じ教科書を使っても、教える教師の力量によって差もでることから、それだけを改善したところで、教育のすべてがよくなるわけではない。

