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小幅だった常用漢字見直し IT化対応の目的果たせるか

2008.7.15 21:51
このニュースのトピックス言語・語学

 約30年ぶりの見直しとなった常用漢字表の改定は、暫定案で188字という小幅な増加にとどまった。「当初はもっと増えると考えていた」と文化庁国語課。平成22年の最終答申に向け、「IT化で漢字が簡単に使える時代に対応する」という改定本来の目的を果たせるかどうかが各方面から問われそうだ。

 漢字小委は5月中旬、追加候補220字と、熟語でよく使われる54字の計274字を公表した。暫定案では、このうち「叩」「嘘(うそ)」「噂(うわさ)」「濡」「笠(かさ)」「嬉」「朋」など86字が姿を消した。「鍋」が追加される一方で、「釜」は当初案に載りながら「日常性が低い」として落選するという微妙な判定もあった。

 委員からは「IT時代で漢字を自由に使える時代だからこそ、使用の目安が必要」とする意見や、「漢字が増えると教育現場が大変」という学校関係者の声が強く出された。また、「他の漢字と結びついて熟語にならない字は、ひらがなでも構わない」とする文化庁の選択基準も、文字数を抑える要因となった。

 小堀桂一郎東大名誉教授は「子供にとって漢字学習が負担にならないことは、日本語特区に指定された東京都世田谷区の取り組みなどで実証されている。漢字検定ブームなど市民の関心も高まっており、文化庁の感覚は遅れている」と批判する。

 文化庁は来年3、10月の2回、漢字小委がまとめる試案に対する国民の意見公募を予定している。

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