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作文教室、保護者に好評 「論理的に書く力」養う (1/2ページ)
児童、生徒に文章の書き方を教える民間の作文教室が人気を集めている。受験対策に主眼を置かず、論理的な文章を構成する方法論を段階的に教えるのが特徴だ。経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)では、文章力が日本の生徒の弱点とされている。受講者が増える背景には、「書く力」を身につけさせたいという期待感が、保護者らの間に広まっていることがあるようだ。(柳原一哉)
横浜市の作文教室「言葉の森」は平成8年から、インターネットと電話で指導する態勢を整えた。すると、以前は100人程度の受講生が全国から集まり始め、現在は約1000人が学んでいる。中根克明代表によると、「受験対策をうたわず、作文指導に絞った教室としては全国最大規模」という。
評判の理由は、書く前に行われる指導内容だ。「従来の学校では、教諭がテーマを与えて書かせ、後から添削するパターン。これだと、誤表現や誤字など欠点の指摘に終始し、書き方を教えることになっていなかった」と中根代表。
教室では、書く前に文章の「設計図」を示す。例えば中学1年の教材は、長文を読ませた後に(1)論旨に賛成、反対を書く(2)体験などを元に理由を示す(3)実例を交え第2の理由を書く(4)反対意見への理解を示すことも述べる(5)再度、最初の自分の意見を述べ論理的に立証する−という構成だ。
中根代表は「最初に文章の基本的な構成方法を示すことが秘訣(ひけつ)。これでかなり書きやすくなり、書き始めると止まらない生徒も多い」と話す。「設計図」は学年や文章の種類によって異なり、段階を踏んで難しい文章が書けるようカリキュラムが組まれている。カリキュラムは、中根代表ら講師陣が手探りで編んできたという。
一方、表現力向上のためには、ただ型を覚えるだけでなく、良質な日本語を読み込むことも必要。教室では「読解マラソン」と称し、読書量を増やすことにも注力している。
中根代表は「文章で自分を表現する『創造』に喜びを感じられるよう導いていくことが大切。目標は論述による思考力の養成で、単なる受験対策のもっと先にある」と話す。

