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【解答乱麻】奇跡の学校を見た 品川女子学院校長・漆紫穂子 (1/2ページ)
岐阜県羽島市に奇跡の学校改革を遂げた公立小学校があると聞き、訪ねた。
行き交う教職員が笑顔であいさつをかわす。校舎の隅々まで掃除が行き届いている。驚いたのはカラフルなトイレ。「暗く汚いイメージのトイレをきれいにし、見えない所もきれいにする心を育てよう」と児童と保護者がペイントし、絵に合わせてレインボー、たんぽぽ、と名前までつけた。
ちょうど研究授業をやっていた。教員の問いかけに次々と手が上がる。「ハイ」と元気よく返事をし、前の席の子は後ろを振り返ってみんなに語る。結論から言い「わけは」と理由をつける。周りの子は一斉に発言者を見る。発言が終わると「分かりました」「ありがとうございました」と口々に言う。あとの子は前の子の発言を受け「○○さんの意見は△△でしたが、付け加えると」と話す。教室中を見渡したがついて行っていない子がいない。
思わず「児童は選ばれた子ですか」と聞くと、通常のクラス単位、授業担当は3年目の教員だという。
放課後、学童保育の教室へ行った。子供たちが案内の岐阜教育事務所、西原朗課長に気づくと「校長せんせ〜」と駆け寄り、抱きついたり手を握ったり、あっという間に輪ができた。
担当の女性が「先生の思い出はすべて飾ってありますよ」と指さし、昨年まで校長だった西原氏の考えた正木小のトレードマーク「爽」という文字があった。「明るくさわやかに、そして文字の中に×が4つあっても大丈夫」。挑戦する心の大切さを表している。
西原氏に改革の中身を聞いた。マニフェストの発表、公開職員会議の実施、全職員が企業でホスピタリティーを学ぶ。その道で一流の大人との出会いをつくる。10歳で「2分の1成人式」を行い志と夢を語る。子供のためにウオータークーラーやエアコンを買い、アルミ缶収集や資源回収などで返済した。保護者を組織し地域貢献行事を行い、学校を地域の憩いの場所にした。挙げればきりがない。
子供と親と地域が融合、活性化し在任中、不登校はゼロに。しかもここまでに要した時間はたった2年。

