ニュース: 生活 RSS feed
【教え育てる】早稲田実業学校初等部校長 多宇邦雄 (1/2ページ)
大勢の偉大な先輩の生き方に学ぶ
早稲田実業学校正門前の広場には、2つの記念碑が建っています。王貞治さんの功績をたたえる「気力」と彫られた記念碑と「宇宙開発発祥の地」の記念碑です。校内にはもう一つ、バットを構える王さんの現役時代の横顔を刻んだレリーフがあります。
早実初等部の教育方針のひとつは、「一人一人の児童を尊重し、それぞれが持っている個性の芽を伸ばす」こと。言い換えれば「自分の将来をきちんと見据えることのできる子供に育てる」ことだと、私たちは考えています。
早稲田大学の系属校ですから、初等部に入れば、後は中・高等部、大学への一貫教育によって自分の将来に対する目的意識を持ち、それに向かって一生懸命に努力する。それこそが早実生の生き方であり、また、今の日本の教育に求められている最大の課題でもあると信じているのです。
そして、早実にはそんな生き方のお手本となる卒業生が大勢いることを、私たちは大きな誇りとしています。児童にそういう先輩たちの話をするとき、いつも最初に出てくるのが王さんです。
本塁打の世界記録、国民栄誉賞第1号など、王さんの功績はよく知られています。私たちが児童にもっとも訴えることは、豊かな才能に甘んじることなく、愚直という表現がぴったりなほど、ひたすら自己と向き合って、「世界の王」にまで昇り詰めたその生き方です。課外特別授業では、ご自身の体験を直接お話ししていただき、生徒は真剣に耳を傾け、話の内容をしっかりと受け止めていました。

