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【記者ブログ】「モンスターペアレント」という言葉 池田証志 (1/5ページ)
「モンスターペアレント」というドラマが今日、始まるようです。感慨深いものがあります。
というのも、一昨年の夏に「理不尽な親たち」をテーマにストレート・ニュースを書いたことがあるからです。おそらく、新聞で、この手の問題で保護者への疑問投げかける記事は初めてのものだったのではないでしょうか。当時、記事化するのに結構、決断力が必要だったのを覚えています。
なぜなら、マスコミは「弱者の味方」ぶりたがるからです(私に言わせれば)。
当時、「保護者=子供を人質に取られた弱者」という公式が大手メディアの報道上で(市井の感覚とはかけ離れた状態で)大手を振って歩いるように、私は感じていました。だから、この古めかしい公式の誤りを指摘することは、新聞記者にとっては天動説を否定するくらい(大げさですが)大変なことだと思いました。
まず、「教師という権力者を与するのか」という非難をマスコミ業界から浴びる可能性がありました。弱者が悪くても強者とは組まないのが報道だ、カッコ悪いと。
それから、該当する保護者やある種の「圧力団体」から攻撃される恐れもありました。
最後に、これが最も大事なのですが、本当に弱くて困っている保護者に不利益をもたらす可能性もありました。
でも、私は常々、
弱者のふりをした強者がいて世間をおかしくしていることもあるのではないか
という問題意識を持っていましたので、その道の権威である小野田正利・大阪大学教授に取材に行った上で、記事化する意義に確信を持ちました。
小野田教授から聞いた話は、「まさかここまで・・・」というお話ばかりで、驚かされ、同時に保護者のモラルの低下に呆れさせられました。
これでは、まじめな教師が消耗し、教育どころではないと思いました。
そこで、書いたのが、以下の原稿です。
理不尽な親急増 教師に無理難題 研究会発足
2006年07月23日 産経新聞 東京朝刊 1面
■「取り上げた携帯の料金払え」「この通りに担任配置しろ」
「あの子の親と仲が悪いから、今すぐうちの子を別のクラスに移して」「うちの子がけがをして学校を休む間、けがをさせた子も休ませろ」…。保護者が教師に無理難題を言うケースが各地で急増している。教師が頭を悩ますこうした「理不尽な親たち」について、大阪大の小野田正利教授(人間科学、教育制度学)は、文部科学省の科学研究補助金を受けて教育関係者や弁護士、精神科医らによる「学校保護者関係研究会」を発足させ、原因究明と対策に乗り出した。(池田証志)