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【解答乱麻】明星大学教授・高橋史朗 ネットいじめを防げ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:いじめ問題
携帯電話やパソコンを使ったいわゆる「ネットいじめ」が子供たちの間に広がっている。その特徴は、(1)匿名性(2)24時間いじめられる(3)いつどこで誰から攻撃されるかわからない(4)ネット情報を消去できず、被害者は逃げ場がなくなる−といった点にある。
このような「いじめのパラダイムシフト」によって、「弱い者を一方的に」という文部科学省の定義は今日のいじめには当てはまらなくなった。加害者と被害者の関係が流動的になり、相互に傷つけ傷つけられる関係へと変化した。
埼玉県が昨年発表した「いじめに関する実態調査結果報告書」によれば、加害者または被害者の経験のある者が55%、今、いじめがあると答えた小学6年生が41%、中学2年生が32%に及び、いじめられても相談しない者が39%を占めている。
このようないじめの深刻な実態について、まず親と教師がしっかりと認識する必要がある。大人の油断と認識不足が今日の事態を招いたといっても決して過言ではない。
今日の新たないじめを防止するためには根本療法と対症療法の両方のアプローチが必要である。根本療法で何よりも求められるのはいじめについて相談できる親、教師との人間関係のきずなを深めることである。
大人が子供の小さな変化に気付き、「必ず守るから」と宣言して素早く対応できるかが鍵を握っている。大人の意識改革と社会総がかりの連携協力が何よりも求められる。
対症療法としての外的規制の具体例としては、いじめに関する法律などがあり、スウェーデンは教育法で「校内に働く職員は、ある生徒が他の生徒を侵害するような行為に対しては、絶対阻止しなければならない」と定めている。

