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【見つけた! みんなが輝く教育】視機能訓練に期待膨らむ
このニュースのトピックス:学校教育
「バカだから勉強ができない」と考えたマサミは、中学2年の夏休み明けからコンビニの前でたむろしたり、昼間から街をふらついたりすることが多くなっていきました。
そんなマサミに、担任教諭は「やる気のない奴には何を言ってもムダ」「補導されるのは時間の問題」と授業中に発言し、両親も「もっと気合を入れろ」と繰り返すだけでした。
「結局、学校はバカには用がないところ。私は何日も深夜までアルファベットを書き続けた。眠らないように手のひらに血が出るまでシャーペンを突き刺し、頑張った。でもダメ。もう頑張れないから、どうなってもいい」
授業を抜け出しては保健室で時間を過ごす彼女に、養護教諭は3D絵本を渡します。中学2年の3学期早々のことでした。ところが、どれだけ目を凝(こ)らしても、図柄の中に隠れているものが読み取れません。視力検査では1・0あるにもかかわらず、です。
養護教諭にはマサミの抱える課題がすぐにわかりました。そこで、彼女に「どう見えるのか」と尋ねます。
「一つずつの文字がグルグル動いている。だから駅名も、バスの行き先も全部読めない。本当は、縦書きの教科書を読むのも辛(つら)いし、図版が載っている生物の教科書も本当は読みたくない」
このことをきっかけに、マサミは簡単な視機能の訓練を受けることになります。
「テストで点が取れるようになるかもしれない」−。マサミの期待は大きく、大きく膨らんでいくのでした。
(教育ジャーナリスト 品川裕香)

