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【公教育を問う第4部】(2)理論より実践力求める (1/2ページ)
このニュースのトピックス:大学教育
昨春、新採用の男性教員(23)が東京近郊の小学校に赴任した。
4年生の担任。意気揚々と臨んだ授業で、数日すると子供たちの私語が目立つようになり、忘れ物をしたり宿題をやってこない児童が増えていった。だが怒るのが苦手な性格で厳しく指導できなかった。
時折、注意すると「もういいよ」と先生への言葉とは思えない声が返ってきた。備品の破壊やけんかなど子供の態度はどんどんひどくなり、1学期の終わりごろには授業が成立しなくなった。「学級崩壊というよりひどい」状態だった。
結局、1年をたたずに学校を去った。「最後まで優しいお兄さんで終わってしまった」と悔やむ。
校内の支援態勢は悪くなかったという。先輩教員からアドバイスをもらい、子供を直接指導したり、授業を見てくれた。
だが、校外で行われた初任者研修は、ほとんど役に立たなかったという。
1カ月に1、2回、授業を別の教師に代わってもらい研修に向かう。「その間、子供に何が起きているか…」。クラスがうまくいかないだけに不安は大きくなった。
研修の当初は公務員の心構えや服務規定など座学ばかり。「明日役立つ学校現場の課題解決法を教えてほしかった」と話す。
3年目を迎えた小学校の女性教員(25)も初任者研修について「運動会前日の一番忙しいときに出かけると、区の宣伝のような講座だったこともある」と振り返る。
研修で一番役だったのは先輩教員の授業見学と、校内での先輩の実践的なアドバイスだった。