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【公教育を問う】第4部 教師は変わるか(1) 採用増で「KY」の危惧 (2/3ページ)
だが、教育関係者は「生き残り策として新設した大学・短大もあり、学生のレベルに疑問が残る。地方の国立大の方がまじめな教員が採用できる」と話す。
東京都は教員採用の説明会を東北や名古屋、大阪に続き、九州にも広げた。千葉県では今年、岩手大学(盛岡市)を会場に、11年ぶりに地方で採用試験を復活させる。
優秀な若手教員獲得を目指し、都市部と地方の奪い合いの様相だ。東京都では昨年の採用試験で応募者の半数近くが都外在住者だ。千葉県でも小学校教員の合格者は3割以上が県外者になっている。
地方の教員採用は来年度も抑制傾向が続く。小学校教員の採用予定数は秋田県7人程度、青森県30人、岩手県も小中合わせて60人にすぎない。
青森県教委は「子供の数は減っており、教員の年齢構成が偏らないようにしているが採用は最低限に抑えている」、岩手県教委は「地元の県を受けてほしいとしかいえない」という。
「映画『E・T』を知ってますか。主人公のように人さし指同士をくっつけて『アウチッ』と叫んでください。2分間で7人が目標です」。東京都豊島区の初任者研修の1回目はゲームで始まった。
講師の朝日滋也・教育指導課長はさらに「ジャンケンで負けたほうから自己紹介をしましょう。2分で5人です」…。
朝日課長はゲームの意味を「学級がうまく経営できないのは子供とコミュニケーションができないから。目と目を合わせると心を開こうという気になる。先生にはこうしたコミュニケーション方法を知ってもらいたい」と説明する。
新任教員の一人、池袋中学校の松尾安希子さんは「子供と目を合わせる大切さを学べた」という。
初任者研修は、教育委員会が主催する校外研修のほか、先輩教師が指導教官となって授業や生徒指導、行事などを教える校内研修、ボランティアや社会体験など課題別研修などが義務づけられている。

