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【公教育を問う】第4部 教師は変わるか(1) 採用増で「KY」の危惧 (1/3ページ)

2008.5.12 01:00
このニュースのトピックス大学教育

 20代の男性新人教員が顔を曇らせ先輩に相談した。女子生徒の1人が「言うことを聞かない」という。

 他の教師の目からは普通の生徒。若い教師に反抗してみせるのは思春期の子供にありがちだ。先輩教員は「先生をからかっているだけ。余裕を持って指導すれば」とアドバイスした。

 だが、新人教員は学期末の通知表で生徒に仕返しするような行動にでた。生活態度など約10項目ある「行動の記録」に“△(問題あり)”の表記がずらり。驚いた保護者の問い合わせで学校側は新人教員を指導して何とか書き直させた。

 別の新人教員は休み時間も指導案や報告書づくりでパソコンに向かったまま。子供たちは先生と遊びたがっているのに、だ。

 「まじめだが子供とうまく接することができない」「突拍子もないことをするため尻ぬぐいが大変だ」…。小中学校など学校現場でベテラン教員から新人教員の資質を疑問視する声が出ている。

 少子化にもかかわらず首都圏や大阪など大都市部では教師が足りない現象が起きている。

 理由は人口が急増した昭和40年代に採用された団塊世代の教員が退職期を迎えたこと。都心部への人口回帰現象が拍車をかけている。

 東京都の場合、平成10年度の採用が470人だったのに比べ、今春は約3000人(ほかに1200人を1年間の期限付き任用)と大量採用。特に小学校は10年度の200人、10・2倍に比べ、今春は1259人、2・9倍と広き門だ。大阪や千葉なども3倍を割った。

 都内のある採用担当者は「倍率が3倍を割り込むと合格者のレベルが落ちる」とし、今年の新人教員についても「かなりばらつきがある」と心配する。

 小学校教員免許が取得できる教職課程を新設、追加した大学・短大は、16年度14校▽17年度16校▽18年度16校▽19年度40校▽20年度31校−と増えている。

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