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【教え育てる】早稲田実業学校初等部校長 多宇邦雄 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:大学教育
■初等部からの一貫教育が早稲田精神はぐくむ
机を後ろに集めて広くなった教室の真ん中の教卓を、クラスの児童がいすに座って取り囲み、中・高等部の図書委員のお兄さん、お姉さんが読んでくれる古今東西の名作にじっと聞き入っています。中には30分もかかる話もありますが、その間、子供たちは身じろぎもしません。
読み聞かせが終わると、先輩・後輩の交流の時間です。
「宮沢賢治の『注文の多い料理店』はどこがおもしろかった?」というお兄さんの質問に、児童が次々と意見を言います。「そうよね。賢治のこのシリーズには『どんぐりと山ねこ』なんてのもあるよ」とお姉さん。「ボク、それは読んだことがある!」といったやりとりから、話がどんどん膨らんでいきます。
初等部4年生以上の「総合的な学習の時間」に、中・高等部の図書委員の生徒が行う「読み聞かせ」ではこんな光景が繰り広げられます。初等部は1学年3クラスで1クラス36人。図書委員は自分たちで議論して本を選び、3、4人が一組になって各クラスを訪れて、放送劇のように役割分担して作品を朗読します。
そうして読んでもらった本のストーリーを他のクラスの友達に話して聞かせる子、その本を自分で読んでみようと思う子…それぞれに知的好奇心を刺激されるようです。

