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どう教える?苦慮する学校 教科書に「硫化水素」実験紹介 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:学校教育
硫化水素による自殺が相次ぐ中、学校現場や教育委員会が対応に苦慮している。ガス発生の材料となる洗浄剤がトイレ清掃用として校内に常備され、硫化水素を発生させる実験を紹介している教科書もあるからだ。「危険性を教えなくてはならないが、逆に興味を持たれても…」。こうした懸念から、現場への通達を出すかどうか足踏みしている教育委員会も少なくない。
29日にマンションで硫化水素自殺が起き、避難途中の女児(2)が転倒、軽傷を負う事故が発生した大阪府寝屋川市。30日に開かれた同市内の小中学校校長役員会では、児童、生徒への注意喚起をどう行っていくかが話し合われた。
ただ、指導を行えば、好奇心の強い年代だけに逆に関心を持たせることになりかねない。市教委教育指導課の担当者は「何もしないわけにはいかないが、子供たちが変に影響を受けてしまっても…」。大阪府教委も「自殺などを助長することにもつながりかねない」として、市町村教委への通達を出すかどうかを決めかねている。
ガスを発生させるトイレ清掃用洗浄剤の扱いに神経をとがらせている学校もある。
23日に女子中学生(14)が硫化水素で自殺した高知県香南市の市立野市中は、洗浄剤をトイレの鍵のない用具入れに保管している。トイレ掃除は生徒が分担しており、当番の生徒たちが便器の洗浄に洗剤を使っている。谷村正昭校長は「勝手に持ち出せないよう今後、用具入れに鍵の取り付けを検討している」。使用時は教員が必ず立ち会うようさらに徹底するという。

