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【解答乱麻】深層心理学者・林道義 身勝手殺人の裾野は広い (1/2ページ)
このニュースのトピックス:学校教育
「氷山の一角」という言葉がある。滅多に起きない例外的な事件だと思われるケースも、極端な形で現れただけで、そういうことをやりたい心理は広く存在している。つまり裾野は広いのである。
前橋市でチューリップの花が切られた。代わりにと寄付されたチューリップがまた切られた。小学校のガラスが割られる事件もときどき起きる。
少し前には、死刑になりたいと言って、関係のない人を殺す事件が2件立て続けに起きた。マスコミは「身勝手殺人」と名付け最近では19歳の自衛官が「人を殺して死刑になりたい」と言って、タクシー運転手を殺害した。
花を切り落とすのと、人を殺すのは、まるで違うと思われるかもしれないが、その心理や動機に注目してみると、共通点を見出すのはさほど難しいことではない。
共通している心理とは「恨み・つらみ」「自暴自棄」「うっぷん晴らし」「破壊衝動」「うまくいかないのを他人のせいにする」「他人の幸せをねたむ」といった心理である。これらすべての根底にあるのが「甘え」と「弱さ」である。
最近の「身勝手殺人」のうち、土浦市の8人殺傷事件も、岡山市の突き落とし事件でも、犯人の真の「動機」は「人生をゲームセットにしたい」というものである。
つまり自殺したいのだが、自殺には多大なエネルギーとある種の「強さ」が必要なのに、この2人の犯人には、それだけの「強さ」もなかったということである。集団自殺がはやるのも同じ理由からである。

