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【教育】親子で読みたい 子供向け「論語」 「分かりやすい」素読本人気 (1/2ページ)
小学生が「論語」を素読するための本が昨年暮れから2冊相次いで刊行され、どちらも好調な売れ行きを見せている。著者らは実際に寺子屋風の塾で子供たちに素読を指導しており、実践から生まれた分かりやすさが特徴。「親子で一緒に読んでほしい」と呼びかけている。(鵜野光博)
昨年12月に出版された「子供と声を出して読みたい『論語』百章」(致知出版社)は、神奈川県内で小学校校長などを務め、3年前に退職した岩越豊雄さんが執筆した。これまでに約1万2000部を販売しており、3月には増刷もされた。致知出版社の担当者は「増刷は予定外で、反響の大きさに驚いている」と話す。
同書は論語の全499章から100章句を選び、その意味を子供たちの生活や学習に生かせるよう、分かりやすく解説した。例えば、「学びて時に之(これ)を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや」では、自転車に初めて乗れたときの喜びを引き合いに出しながら、小さなことでも「わかった」「やり遂げた」という喜びを体験し、それを積み重ねていくことが大切だと説いている。
岩越さんは校長退職後に小田原市で私塾を開き、10人前後の子供たちに論語の素読や書道などを指導してきた。「最近は子供が親を親と思わず、先生を先生と思わないことが教育の大きな問題になっている」と指摘し、「『孝』を説く論語は、規範意識の確立にもつながる」という。
「戦前の教育勅語のように、人としてどう行動すべきかというよりどころが今の日本にはなくなっている。教育勅語の復活が現状では無理なら、日本の歴史で長い間、人としての規範とされてきた論語を見直してはどうか」と提案する。
今年2月に出版された「親子で楽しむこども論語塾」(明治書院)は、漢学者の安岡正篤氏の孫の安岡定子さんが執筆し、「陶淵明集全釈」(共著)などの著作がある田部井文雄さんが監修した。


