ニュース: 生活 RSS feed
【きのうきょう】心の宝
このニュースのトピックス:文学・書籍
大阪市中央区 井川悦子 38歳 主婦
次女は本の虫。たくさん読ませてやりたいのだが、児童書はけっこう高価。そこで普段はもっぱら図書館を利用するが、月に1冊の約束で娘の好きな本も買っている。
読みたい本や手元に残したい本がたくさんある娘は、店での本選びにも気合が入り、時間もかかる。そんな姿を見ていると、幼いころの自分を思い出す。
もう30年も前、何度も何度も読んだ宝物のような本があった。「同じものはないだろうか」と、娘の本選びが終わるまでの時間、つい探してしまうこともある。
あるとき、同じようなご婦人を見かけた。「昔、父親にそろえてもらった本を探している」と店員にいい、「まったく同じものは無理ですね」と言われながらも棚に目を走らせ、あきらめがつかない様子だった。
幼いころのお気に入りの本とは、何年経(た)っても“心の宝”なのだと改めて思った。次女にも、そんな本と出合ってほしい。