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時代錯誤? 当世風? 「娘展示即売所」「たばこ」ダメ。「商品名」どこまでOK 教科書検定 (1/2ページ)
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文部科学省は25日、平成21年度から使用される教科書の検定結果を公表した。高校3年生向けは7教科48点が申請、47点が合格。合格した教科書には計1059件の検定意見が付けられ、修正された。美術家、横尾忠則さんのポスターに「不健全」、たばこを持つ写真に「健康に有害」など細かい検定意見も。企業名や商品名が「宣伝になる」とされる一方、映画作品名には意見が付かないなど“境界線”が不明確な検定もあり、商品が氾濫(はんらん)する“当世風の悩み”も垣間見える。
写真を差し替えたのは日本文教出版の「美術III」に掲載予定だった横尾さんの代表作「暗黒舞踏派 ガルメラ商会」。ルーブル美術館が収蔵する裸の姉妹が並んだ絵画「ガブリエル・デストレ姉妹」をコラージュした作品だが、問題になったのは小さな文字で印刷された「私の娘展示即売会場」の文。
作者が思いを込めた作品を「娘」に例え、演劇会場で展示即売をすることを案内した表現だが「健全な情操の育成に必要な配慮を欠いている」とされた。「人身売買を思わせる」というのが理由だ。
横尾さんは「この程度の比喩(ひゆ)も受け入れず、重箱の隅のまた隅をつつくような検定は異常。日本の知性、文化のレベルを示すようで寂しい」と話している。
日本文教出版の編集者は「日本を代表する芸術家へ飛躍する第一歩となった重要な作品なので、ぜひ高校生に紹介したかった」と残念がる。