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【断 潮匡人】「学校開放」される人、されない人
このニュースのトピックス:コラム・断
都内某小学校で見た「学校開放のお知らせ」に疑問を感じた。以下はA区教育委員会による掲示内容である。
「A区は、学校開放として全小中学校を地域の方に開放しています」「開放利用は、学校開放の団体登録をした団体に限ります」
おそらく役人が書いたのであろう。どちらも日本語として美しくない。例えば、開放や団体という言葉が重なっている。区議会用の答弁資料なら、いざ知らず、教育委員会名で学校に掲示する表現としてはいただけない。
表現同様、以下は内容にも疑問を禁じ得ない。
「学校開放は、文化・スポーツ、およびコミュニティ行事等の継続的・自主的な活動に対して開放しています」「学校開放は、宗教活動・政治活動・営利活動には利用できません」
開放は○○に対して開放しています。う〜ん、何とかならないのか。句読点と中黒の区別もでたらめだが、問題は中身。
当欄は文化面のコラムである。だからこそ自虐的に断じよう。文化はそんなにエライのか。A区の基準では、宗教よりも政治よりも文化が上位に鎮座している。
なぜ「コミュニティ行事」ならよくて「政治活動」はダメなのか。A区に限らず官民で「市民参加型の民主主義」とやらを説いてきたのは何だったのか。
なぜ「文化」はよくて「宗教」はダメなのか。立場上、新興宗教を警戒する気持ちも分かるが、そもそも宗教と無縁な文化など、あり得ない。欧米の学校なら「宗教」は必須科目である。
こうした掲示を怪しまず、むしろ当然視する。戦後日本に特有の現象である。
(評論家)