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【解答乱麻】政策研究大学院大学教授・岡本薫 モラルは統一できない (1/3ページ)
このニュースのトピックス:大学教育
日本人は何か問題が起こるたびに人々の「規範意識」なるものを持ち出すが、「モラルとルールの混同」が蔓延(まんえん)している日本では「規範」の意味についても混乱がある。
モラルにかかわる人々の意識や感覚は、憲法が自由を保障する「内心」の一部である。
したがって、人々が共通して持っているべき「規範意識」とは、自由であるべき「モラル」ではなく、「ルールを守ろうとする意識」を意味するはずだ。
しかし、「規範意識」というと「モラル」の話だと誤解する人が非常に多い。
その背景には、長い間同質性の高い社会に住んできた日本人の多くが陥っている「誰でも同じ心やモラルを共有できるはずだ」という、憲法と矛盾した思い込みがある。
「自由と民主主義」とは、内心・行動ともに「自由」を原則としつつ、行動についてのみ「民主主義でルールを作る」ということである。
ルールによる規制のない「内心」は常に自由だが、「行動」は「ルール違反でない自由な行動」と「ルール違反の行動」の2種があるわけだ。
しかし日本では、ルールとモラルの混同のため「ルール違反でないのに非難される」「ルール違反なのに非難されない」ことが起こる。
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