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【絵本の近刊から】ヨゼフ・パレチェク「ちびとらちゃん」 圧政で鍛えられた表現 (1/2ページ)
前々から疑問に思っていたことだが、なぜチェコには優れた絵本やアニメが多いのだろう。チェコを代表する絵本・アニメーション作家であるヨゼフ・パレチェクさん(75)が来日した折に、この疑問をぶつけてみた。
「チェコは40年間ソ連の《占領下》にあり、それ以前はドイツに併合されていました。そうした環境では、芸術家がストレートに自分の思想を表現することは危険です。そこで芸術家は、子供向けの作品で自分の思いを表現し、その質を競い合ったのです」
パレチェクさんはこう説明したうえで、自身について語り出した。
「抑圧された長く暗い時間の中で、私は心の中でずっと真実とは何かを探求し続け、それを政治的に曲げられないよう細心の注意を払いながら、絵本やアニメという形で表現してきたのです」
ややもすると《表現の自由》が天与のものと思い込んでいる日本人とは根性が違う、と思う。
それゆえ、一見平易に見える作品にも、自分の思いを伝えるために、したたかな仕掛けがほどこされていたりする。
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