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大阪のメーカーがアトピーの生徒向け制服に本腰 (1/2ページ)
大阪の学校制服メーカーが、アトピー性皮膚炎に悩む生徒の負担軽減に取り組んでいる。洗濯の便利な着脱式裏地の取り付けや、襟(えり)周りの芯地を抜くなど工夫。患者の会との連携も始めており、「制服は学生時代の思い出をつくる大事なアイテム。少しでも気持ちよく制服を着てほしい」と話している。
アトピー性皮膚炎向け制服作りに取り組んでいるのは、大阪市中央区のユニホームメーカーの「チクマ」。
制服は、汗を吸収しにくい化繊素材を使用▽洗濯しにくく不潔になりがち▽スラックスやスカートは毛足の長いウール製が多い▽シャツにはアイロン掛けが楽なよう袖口や襟に堅い芯が入っている−などの刺激要素でアトピー性皮膚炎が悪化するケースも多い。
そのため、同社ではアトピー性皮膚炎の生徒の保護者や、現場の教師から制服の悩みを相談され、約10年前から対応を本格化した。
ウール地や硬い縫い目が直接肌に当たらないよう裏地を作製し、洗濯も容易にできるよう着脱式にした。また、直接肌に触れるシャツは特殊な低刺激の素材へ変更したうえ袖口の襟周りの芯を抜いたり、縫い目を別の布でくるむなど改良。タグも印刷に変え、外見ではわからない工夫を凝らしている。
最近、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患で悩む子供たちが急増。そのため文部科学省は2006年度の学校保健統計調査で初めて独立項目としてアトピー性皮膚炎を調査。小学生は3・6%、中学生で2・8%、高校生2・2%がアトピー性皮膚炎になっていることが明らかになっている。
チクマでも年々相談件数が増加しており、当事者の意見を取り入れたいと昨年11月からは、アトピー患者で作る「アトピー的自由計画」(事務局・大阪市福島区)との連携をはじめた。アトピー的自由計画代表の高山哲是さん(31)さんは、「情報発信の場を与えてくれるのはありがたい。お互いに情報を共有しながら、いいものを作っていきたい」と協力的だ。

