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スクールソーシャルワーカー 苦しむ子に手差し伸べる
このニュースのトピックス:学校教育
苦しんでいた子供が笑顔を見せてくれたときが一番の喜び−。武庫川女子大講師(社会学)の半羽利美佳さん(38)は平成12年、制度を先行導入した兵庫県赤穂市のスクールソーシャルワーカーに就任。「学問として研究するだけではなく、実際に子供たちに手を差し伸べられるいいチャンスだと思った」と当時の思いを振り返る。
市の青少年育成センターを拠点に月2回の活動。不登校の子や虐待に苦しむ子、経済的理由で子供を通学させられない親…。対応に悩む学校や教育委員会から連絡を受けて家庭を訪れ、話を聞いたり、適切な支援が受けられるよう福祉施設などへの橋渡しをしたりする。
約3年前、半羽さんは市教委の依頼で当時中学生だった少女の家を訪れた。父子家庭の父親は留守がち。4人の弟や妹の世話に追われるうちに、少女は不登校になっていた。玄関の錠はかからず、部屋の中は物が散乱、育ち盛りに粗末な食事しかとっていなかった。
「このままでは幼い子供も駄目になる」。半羽さんが協力を求めたのは生活習慣改善の手助けを活動内容としているボランティア。部屋の片付け方から勉強の面倒までみた結果、生活は次第に落ち着きを取り戻し、少女は今、造園関係の会社で仕事を続けている。
市に登録している約50人の学生ボランティアらが半羽さんの活動を支える。子供の相談相手「メンタルフレンド」や定期的な家庭訪問など、その活動内容は多岐にわたり、相手の状況に応じて最適なボランティアを手配する。学校や自治会、警察などでつくる市内各地区の「サポート会議」での情報交換も子供らの孤立を防いでいる。
青少年育成センターの平井正彦所長(49)は「学校だけでは解決できない子供の問題は少なくない。半羽さんは地域が連携し子供を支える要になっている」と話している。
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