ニュース: 生活 RSS feed
受験教科の事前登録制導入へ センター試験
独立行政法人「大学入試センター」は、大学入試の登竜門となっているセンター試験で受験教科の事前登録制を導入する方針を固めた。現在は試験日当日に、手続きなしに受験教科を追加したり変更したりできるが、受験者数が正確に読めないため問題冊子を大量に作製。例年、億単位の印刷費の無駄を抱える一方、一部会場で冊子が不足するトラブルも生じている。これらを解決するのが狙い。早ければ平成22年の試験から導入する。
センター試験は、志願票に「受験希望教科・科目」欄を設けており、受験生が当日受験を検討する教科・科目を記入させている。各試験場で用意する問題冊子の数量を決める基礎資料とするのが目的だ。2教科以下の出願者が3教科以上を受験するという追加・変更は受験料が異なるために認めていないが、それ以外は当日に選択できる。
例えば、受験生が社会科系のうち1教科を課す大学を受ける場合、「公民」の出来が悪かったから、次の時間の「地理歴史」も追加受験して挽回(ばんかい)を狙うことも可能。受験生にとってはありがたい制度といえる。
だが、実施者側にとっては迷惑な仕組みだ。平成9年の入試では、長崎県内の会場で問題冊子が不足。公民の試験時間を最大55分繰り下げたトラブルがあった。このため、センターでは問題冊子を多めに刷るようにしたが、今度は逆に冊子が大量に余るようになり、200万部を廃棄して印刷費7億円を無駄にする年もあった。
平成13年以降の独立行政法人化でコスト意識の向上が迫られているが、逆に今年1月の試験では、鹿児島県の会場で「理科(2)」が不足。試験開始が5分間遅れた。
このような事情を踏まえ、試験改革を検討していた内部の有識者会議は「若者に求められる計画性、時間管理能力の面でも現行方式は適当ではない」との声が上がり、「試験を円滑に実施する事前登録制の早期導入に問題はない」との方針を打ち出した。