ニュース:生活 RSS feed
東大が世界の「TODAI」へ 米名門大と連携 (2/2ページ)
東大は3年前の独立行政法人化後、国際化を柱に大胆な大学改革に踏み出したが、その背景には国際的な知名度不足からくる人材流出などへの強い危機感がある。
それを象徴したのが、昨年8月の米誌ニューズウィークに掲載された世界の大学ランキングだ。エール大の3位に対し、東大は16位。武内和彦・東大国際連携本部長は「自然科学系の論文数だけでも東大は世界のトップクラスにあり納得できるものではない」と批判するが、ノーベル賞受賞者数を見ると東大出身者は5人で、エール大の3分の1以下だ。
東大では現在、約30ある海外拠点を2009年春までに130カ所に増やす計画で、小宮山学長は「人のネットワークを広げることで優秀な留学生確保や人材の招聘(しょうへい)につなげたい」と説明する。
また、米国への進出で、日本の大学の弱点ともいえる財政問題の“指南”への期待もある。
米国の有力大では寄付金などを基金として、その運用益で経費をまかなうのが主流。国の補助金頼みの日本よりはるかに独立性が確保できる。ちなみにエール大の年間運用益は東大の年間予算2000億円を超える。
東大では事務職員をエール大に派遣し、研修などを通じて運用のノウハウを蓄積していく計画だ。(ニューヨーク 共同)
エール大 米東部の名門私立大学群アイビーリーグ8大学の1つ。創設は1701年。キャンパスはコネティカット州ニューヘブン。学生・大学院生数は約1万1000人。人文・社会科学系に定評があり、とくにロースクール(法科大学院)は難関。1989年以降の3人の米大統領(父親のブッシュ、クリントン、息子のブッシュの各氏)、次期大統領選の有力候補ヒラリー・クリントン氏ら多くの政治家を輩出。現学長はリチャード・レビン氏。基金額は225億ドル(約2兆4850億円)、2006年度の予算は19億6000万ドル。(ニューヨーク 共同)