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【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの 完 番外(下) (1/3ページ)

2007.11.18 03:28
このニュースのトピックス大学教育

「国のため」気概失う若手官僚

 最近霞が関の人事担当者を悩ませている問題がある。

 東大法学部出身の国家公務員採用者が、過去15年で140人から60人へと激減しているのだ。量だけではない。質の面でも事態は深刻という。10年前までは東大法学部の各年上位100人はほとんどが国家公務員になるといわれた。

 しかし現在の上位100人の多くは外資系企業や弁護士などに流れ、公務員は皆無に近いそうだ。あの財務省ですら「以前ほど思うように人が採れなくなった」と嘆いているらしい。

 最近ある知人は、来春東大を卒業する長男から「公務員になるべきか」と問われて、思わずこう答えたという。「これからは、国益のことを四六時中考えられる人以外は、役人になってもつらいんじゃないか」

 現在、主要官庁の要職にある彼は東大法卒の高級官僚だ。結局、長男は民間大手企業に就職を決めた。これを聞いて複雑な気持ちになった。

 理由は何であれ、東大法学部で最も優秀な若き“エリートたち”が国のために働く意欲を失っているのだとすれば、実に由々しき事態ではなかろうか。

 ノブレスオブリージュというフランス語がある。社会的に恵まれた立場にいる者は、人々の模範となるよう行動する「高貴なる義務」を負うべしという意味だ。

 親の年収が高くなければ東大に合格できないといわれる世の中で、恵まれた若者たちがノブレスオブリージュを忘れ、自らの能力を社会に還元することなく、プライベートセクターでの金もうけに奔走する。これではいずれ日本社会は劣化していくだろう。

 最近の度重なる不祥事でエリート官僚に対する国民の信頼は地に落ちた。確かに、ノーパンしゃぶしゃぶに始まり、C型肝炎、ゴルフ接待に至る数々のスキャンダルに弁明の余地はない。

 しかし、大多数の若い国家公務員は薄給にもめげず、国民のために黙々と働いている。

 朝は早くから各政党の部会に呼ばれ、昼間は通常の業務をこなし、夜は国会関連作業などで遅くまで待機する。

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東大生の高級官僚志向が薄れている(安田講堂での入学式)
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