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【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの(9)「勉強忍耐」乃木大将に学ぶ (4/4ページ)
このニュースのトピックス:大学教育
「いろは七訓」=別表。山口氏が27年前、ナイジェリアに単身赴任中、6歳を筆頭とする3人の娘にあてて作った家訓だ。
「半年に1回帰国するだけで、育児は妻に任せきり。父親らしいことは、家訓を作っただけ」
山口氏はこう苦笑するが、妻はこの家訓を神棚の下に張った。娘たちは毎朝1項目を唱えた。巣立った今でも、「いろは七訓」のことを話題にするという。
山口氏は、寺子屋活動について「かつて家庭教育で行われていたことをカバーしているつもり」と話す。自身は1948年生まれの「団塊の世代」だが、「小学生のころはどの家にも『少年少女日本史』のような本があり、テレビがない時代の娯楽として読みふけった。挿絵まで覚えているのが同じ世代の共通体験」という。
当時、学校では既に戦前の価値観を否定する教育が始まっていた。
「われわれの世代が恵まれていたのは、周りに戦前を生きた人がたくさんいて、戦後教育を補ってくれたこと。現代はそうした補完が、いよいよなくなってしまったのではないか」
寺子屋モデルが補完しようとしているものは、つい最近まで日本の家庭に息づいていた。そのことに気づいてほしい、と山口氏は訴える。(鵜野光博)


