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【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの(9)「勉強忍耐」乃木大将に学ぶ (1/4ページ)

2007.11.15 03:23
このニュースのトピックス大学教育
三林浩行講師(右端)と同朋保育園年長組の子供たち三林浩行講師(右端)と同朋保育園年長組の子供たち

 「勉強忍耐は才力智徳の種子(しゅし)なり」。日露戦争で旅順を攻略した明治の陸軍大将、乃木希典(のぎ・まれすけ)の言葉である。耐えて勉強することが才能、知識、道徳を伸ばす基になるという意味だ。

 この言葉を保育園の子供同士がすらすらと使う。その姿を目の当たりにした福岡県久留米市の水天宮保育園保育士の井上里恵さん(29)は感慨深げだ。

 「子供たちは難しい言葉でもすぐに覚えます。ただ『がまんしなさい』と言うより、偉人の言葉で伝えるとよくわかってくれます」

 さらに驚いたのはほとんどの園児が30分間、背筋をぴんと伸ばして講話を聞き続けることができたことだ。今年4月の最初の講話には10分も集中力が続かなかったのにである。

 1カ月後、2回目の講話での変貌(へんぼう)に「講師もこうも変わるのか、とびっくりしていました」と井上さん。

 水天宮保育園が今年4月からカリキュラムに取り入れた、偉人伝を語り聞かせる寺子屋授業の効果である。

 11月2日、佐賀県多久市の多久聖廟で行われた寺子屋授業をのぞいてみた。

 「きょうは、卑怯(ひきょう)者には負けなかった西郷さんの話をしたんだよ。君たちは、卑怯者にはならないでください。分かりましたか」

 「はい!」

 約30分の授業を締めくくる三林浩行講師(40)の呼びかけに、同県有田町の同朋保育園年長組の子供たち約80人が、元気に返事をした。

 三林講師が題材に選んだのは、西郷隆盛の少年のころの逸話だ。西郷の評判に嫉妬(しっと)した少年たちが、大勢で待ち伏せして西郷を襲う。西郷は1人で戦い、腕にけがを負いながらも勝つ−。身ぶり手ぶりの授業に、子供たちの目もくぎ付けになる。

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三林浩行講師(右端)と同朋保育園年長組の子供たち
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