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【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの(3)ママ役はいや ペット役に (1/3ページ)
このニュースのトピックス:虐待
保育園を視察した教育委員会の指導主事(46)は、遊戯室の不思議な光景が気になった。
ままごと遊びをしていた4−5歳の女の子の1人が、床に寝そべって「ミャー、ミャー」と声を出していた。保育士に尋ねると「あれは猫の役。おままごとで最近、人気なのはかわいがられるペット役。母親役は人気がない」のだという。
児童精神科医で川崎医療福祉大教授の佐々木正美氏(72)も、各地の保育士らから同様の話を聞く機会が多くなった。「昔は、お母さん役は奪い合いだった。今は、手をあげてやってくれる子はほとんどいない」という。
「○○ちゃん、今日だけでいいからお母さん役やって」と保育士が子供に頼み、子供はしぶしぶ引き受けても、他の子に「あれして、これして」と指示や命令ばかりしている。
「お母さんが死んだことにしよう」「入院したことにしよう」と、母親役なしでおままごとをする子供もいる。男の子も父親役はうまくない。ボーッと立っているだけで演じ方が分からない子がいる。「どちらも子供にとって魅力的な役に思えないのでしょう」と佐々木氏。
口に出さなくても「お母さんのようになりたい」と慕った、かつての親子の関係と隔たる話をよく聞く。
「真っ当な日本人の育て方」(新潮選書)の著書もある小児科医、田下昌明氏(70)は「かつては『おふくろには、かなわないな』と思ったものだが、それがない」と話す。
田下氏も小児科にくる親子で気になることがある。「診察で子供の服を脱がすとき、『脱がせていい』と母親が子供にお願いするように聞く。自分の子供に指示、命令ができない。常にお願い」なのだという。
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