ニュース:生活 RSS feed
「かるた」 素朴な遊びブーム 家庭や教育現場で再び注目 (1/2ページ)
家庭や教育現場で「かるた」が静かなブームとなっている。テレビの人気番組や絵本からユニークなかるたが次々と誕生。平成の大合併を機に、ふるさとの歴史や伝統を絵柄などで表した「郷土かるた」も増え、子供たちが手に取っている。地域のよさを学び、友達や先生とのコミュニケーションにもなる。IT時代にあって、そんなかるたの素朴な遊び方が見直されているようだ。(服部素子)
テレビなどのメディア系かるたで人気の高いのが、NHK教育テレビから飛び出した「にほんごであそぼ いろはかるた」(NHKエンタープライズ刊、1890円)。平成16年の第1弾に続いて現在、第2弾を発売中。白地に黒のシャープな絵柄が特徴で、「い」=犬が西向きゃ尾は東▽「は」=春雨じゃ濡(ぬ)れて行こう−など、ユニークで“渋い”言葉の選択が受け、子供たちに人気だ。
また、先月出版された「たべものかるた あっちゃんあがつく」(リーブル刊、2100円)は、6年前に出た絵本「たべものあいうえお あっちゃんあがつく」(みねよう原案、さいとうしのぶ作)から生まれた。
同書は、絵本作家のさいとうさんが地域の学童保育でケアワーカーをしていたとき、子供たちの話や歌に合わせて絵を描いたのがきっかけで誕生。濁音、半濁音も加えた69音を頭文字に、エビフライやケーキなど子供たちの好きな食べ物にちなんだ“あいうえお”の歌をつくり、それに合わせた絵を載せている。
かるたは、この絵本をベースに制作。取り札と読み札合わせて138枚のセットで、外箱もこだわり、子供が踏みつけても壊れない頑丈なものにした。
さいとうさんは「絵本と違って、かるたはたくさんの子供がダイナミックに遊べる。みんなで遊ぶ楽しさを、子供たちが身近に感じてくれたら」と話す。
一方、市町村合併を背景に、最近は自治体の郷土かるたの制作・発行も増えている。日本郷土かるた研究会(山口幸男群馬大学教授主宰)が各地の大学図書館を通して行った調査では、郷土かるたは13年ころから増え続け、15年3月末現在で全国に540種、現在は1000種を超えているとみられるという。

