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プロジェクト型保育 発想・興味・疑問をとことん追求 (1/2ページ)
■「家造りたい」「カエル死んじゃった」
家造りや自然の研究など、さまざまな体験を通じて子供たちの可能性を探る「プロジェクト型保育」に、鳥取県琴浦町の赤碕(あかさき)保育園(福田泰雅園長)が取り組んでいる。イタリアのレッジョ・エミリア市で実践されている保育を参考に4年前に導入。日本ではまだなじみがないが、子供の発想や興味をとことん追求するのが特徴で、保護者や教育関係者から注目されている。(武部由香里)
池や山、田んぼ、りんごの木など、敷地内に豊かな自然が再現された赤碕保育園。庭の片隅では子供たちが土をこねまわしていた。「このくらいの大きさでいいかな」「焼いたらどうなるかなあ」…。童話「三匹の子豚」に出てくるような家を造るため、レンガづくりに挑戦しているのだ。
子供たちは「ブロックのプロジェクト」のメンバー。1人の園児が「家を造りたい」と言ったのがきっかけで、興味を持った他の園児とともにスタートした。
初めは竹の家を造ろうとしたが、イメージと違ったため、「狼がやってきても壊れないようなレンガの家」に変更。次には「レンガって何だろう」と本で調べ、人に聞き、土を焼いたものだと知ってからは、毎日、園内外のいろいろな性質の土を集めてきてはこね回し、七輪で焼いてみた。ボロボロになるものもあれば、鮮やかなオレンジ色になる土もあることが分かり、今はどの土が最も良いかを実験中。家ができるまで先は長い。
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同園には、こうしたプロジェクトがいくつも進行中だ。例えば「同じ牛乳なのにパックの模様が違うことで味が違うのはなぜだろう」と調べ始めたのが、「牛乳のプロジェクト」だ。メンバーは数人のこともあれば、1人の場合も。保育士は子供の興味、発想を次のステップに進める手助けを行う。
福田園長は「遊びの体験を、それだけで終わらせないのがプロジェクト型保育です。大切なのは対話、記録、計画の繰り返しの中で、子供が自分でたどり着けるように時間をかけて進めること。保育士も子供と一緒に、本質を追求していく。子供はさまざまなことに興味を持ち、疑問を感じています。その芽を放っておかずに、拾い上げていきたい」と話す。

